最近の船迫投手、救援で苦しい場面が目立ちますね。
ええ、以前の安定感が影を潜め、他に明るい話題もNoneのようで。
ファンに応える姿は素敵ですが、やはりマウンドでの快投が望まれます。
次こそは、チームを救うピッチングに期待が集まります。
中日戦、痛恨の逆転劇 – 救援失敗で東京ドーム騒然
まず記憶に新しいのは、5月18日に東京ドームで行われた中日ドラゴンズ戦でしょう。この試合、巨人は5回に代打リチャード選手の3ランホームランで一度は逆転に成功し、球場のボルテージは最高潮に達しました。しかし、そのリードを守り切ることができませんでした。
問題のシーンは7回に訪れます。2点リードの場面でマウンドに上がったのは、船迫大雅投手でした。スポーツ報知の記事によれば、この時点での船迫投手は今季14試合に登板し防御率1.54と、安定した成績を残していた右腕です。しかし、この日の船迫投手は相手打線の勢いを止めることができませんでした。先頭打者にソロホームランを浴びると、さらに2ランホームランを被弾。まさかの2被弾で3失点を喫し、試合は再び中日にリードを許す展開となりました。この痛恨の一打に、東京ドームは一時騒然とし、多くのファンが呆然としたことでしょう。
「救援の船迫大雅が痛恨のソロ＆２ラン被弾で３失点」という見出しが、この場面の重さを物語っています。リリーフ投手にとって、リードした場面での登板は特にプレッシャーがかかるものですが、この日はその重圧に抗えなかった形となってしまいました。特にホームランという長打での失点は、一気に試合の流れを変えてしまうだけに、投手にとってもチームにとっても大きなダメージとなります。
ヤクルト戦でも一発攻勢に泣く – 勝ち越し許す一投
船迫投手の試練は中日戦だけではありませんでした。その少し前、5月9日に神宮球場で行われた東京ヤクルトスワローズ戦でも、悔しい結果が待っていました。この試合は雨中の厳しいコンディションで行われ、巨人は2-2の同点で7回を迎えました。
ここで2番手としてマウンドに上がったのが船迫投手でした。しかし、期待された火消しとはならず、ヤクルトの先頭打者オスナ選手に痛恨の2号ソロホームランを浴びてしまいます。これが決勝点となり、巨人はヤクルトに勝ち越しを許してしまいました。スポーツ報知の記事では「【巨人】７回にヤクルトに勝ち越される ２番手・船迫大雅がオスナに２号ソロ被弾」と、その場面を伝えています。
さらに、この試合では8回に登板したケラー投手も茂木選手、内山選手に連続ホームランを浴びるなど、投手陣が一発攻勢に苦しんだことが「【巨人】１発攻勢に泣く 船迫大雅がオスナに被弾、ケラーは茂木、 内山に連続で本塁打浴び敗戦」という見出しからも伺えます。船迫投手の被弾が、チームの敗戦に直結してしまった形です。同点の緊迫した場面での登板で、なんとか無失点に抑えたいところでしたが、相手の強力打線に屈してしまいました。
船迫大雅投手への分析と考察、そして復活への期待
立て続けの被弾、特にホームランによる失点は、船迫投手にとって大きな課題となっていると言えるでしょう。中日戦前の防御率1.54という数字は、彼が持つポテンシャルの高さを示しています。しかし、プロ野球の世界は厳しく、相手チームも徹底的に分析してきます。好調だった時期の投球パターンや得意なコース、球種などが研究され、対策を練られている可能性も否定できません。
リリーフ投手、特に僅差の試合や勝ちパターンで登板する投手にとって、「一発病」は最も避けたいものです。長打を警戒するあまり、投球が慎重になりすぎたり、逆に大胆に攻めた球が甘く入ってしまったりと、微妙なコントロールの狂いや精神的な影響が結果に直結しやすいポジションです。船迫投手も、この数試合の結果から、自信を少し失いかけているかもしれませんし、投球の際に迷いが生じている可能性も考えられます。
具体的にどのような球種、コースを打たれているのか、詳細なデータ分析はチーム内部で行われているはずですが、一般的に考えられるのは、失投を逃さず捉えられているケース、あるいは特定の球種やコースを狙い打ちされているケースです。バッテリーコーチや捕手とのコミュニケーションをより一層密にし、配球の組み立てを再検討することも、今後の改善点の一つとなるでしょう。
一方で、船迫投手の人柄が垣間見えるエピソードも報じられています。「【動画】船迫大雅がファンにサイン」という記事では、マツダスタジアムで練習の合間にファンサービスを行う船迫投手の姿が伝えられています。こうしたファンとの触れ合いを大切にする姿勢は、多くのファンにとって嬉しいものであり、苦しい状況にある選手への後押しともなります。プロ野球選手はグラウンドでの結果が全てと言われることもありますが、ファンあってのプロ野球であり、こうした姿勢は船迫投手の人間性を示していると言えるでしょう。
船迫投手には、この苦しい経験を糧にして、さらなる成長を遂げてほしいと願うファンは少なくありません。課題を一つ一つクリアし、本来のピッチングを取り戻すことができれば、再びジャイアンツのブルペンに欠かせない存在となれるはずです。そのためには、技術的な修正はもちろんのこと、精神的なリフレッシュや、新たな気持ちでマウンドに上がるための準備も重要になってきます。首脳陣の信頼もまだ厚いはずですから、焦らず、しかし着実に、自分の投球を取り戻してほしいところです。
現在の船迫投手は、まさに正念場を迎えていると言えるかもしれません。しかし、プロのアスリートは幾多の困難を乗り越えてその地位を築いています。この試練が、彼をより強く、より頼れる投手へと成長させるきっかけになることを期待せずにはいられません。ファンは、船迫投手が再びマウンドで躍動し、チームの勝利に貢献する姿を待ち望んでいます。その日を信じて、これからも温かい声援を送り続けたいものです。
参考文献
